腰の疲労骨折(腰椎分離症)を患っている

31歳男性 会社員の方

約半年間の治療を2回しても完治させる事が出来ず、
今現在も腰の疲労骨折(腰椎分離症)を患っている状態なのですが、
どう言う時に痛みが出やすくなるのか?
また、日常生活で痛みが出る事を極力避ける為に心がけたら良い事等があれば聞いてみたいです。

回答

腰椎分離症は中学生くらいの年齢に多く発症する腰椎の疲労骨折のことを言います。
大人になってからもなる方もおられます。
ほとんどの場合がサッカー、テニス、バスケットボールなどのスポーツを継続して
行っている方に発症します。
疲労骨折なので同じ動作の繰り返しで腰椎部分に負荷がかかってしまい骨折してしまいます。
成長期も大人になってからも同じですが、骨折部位が癒合せずに治癒してしまうと
腰椎分離症といった状態になってしまいます。

今回は分離したままなので骨折部分の癒合はしなかったということになります。
骨がくっつかないまま治ってしまっている感じです。
この状態が原因でこの先痛みが出ることはないと考えられています。
成長期に分離症になり大人になってからも腰痛に悩んでいる方は、
「学生の頃に分離症になってしまってそれが原因で今も腰痛がひどんだよ」と
おっしゃる方もおられますが、大人になってからの腰痛はまた別の原因である可能性が高いです。

ただ腰椎分離症がすべり症に移行してしまうと痛みや痺れの症状がでてきます。
腰椎の椎弓という場所が分離してしまうとストッパーがなくなったような感じで
前方にずれようとします。そうなると痛みや痺れに繋がります。

今後は姿勢変化により腰痛の出現がある場合があります。
筋力低下が原因であったり、疲労の蓄積によるものであったりします。
特にすべり症にならないためにも体幹のトレーニングを怠らないようにしましょう。